ZOKEI賞選抜作品展

グラフィックデザイン専攻領域

吉浦 萌々子

《ビジュアルから文字化、文字からビジュアル化》

2021年

妖怪を見て新たな架空の漢字(名前)を与え、再度その文字を見て妖怪をビジュアル化した作品。昔の人は妖怪を見て、聞いて、どう思い名前を付けたのか。その元の妖怪と再図案化された妖怪を比較し、違いを楽しんでもらえたら幸いです。

コンタクト

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教員評価

准教授

高田 唯

妖怪の絵をまずは新たな漢字(架空の漢字)に変換し、次にそれを再度図案化した作品。彼女の真骨頂はやはりタイポグラフィ。その見事な造形力はこれまでの課題にも登場し、常に輝かしいものがあり、最後の制作にもそれが現れていた。何度も挑戦してきたからこそ、美しい線を描くことができ、何度も失敗してきたからこそ、あそこまで丁寧に着彩することができたんだと思う。培ってきた技術の丁寧さ、制作においてのタフさと実直さ。そういった全ての態度が作品に表出していた。自分で自分自身の可能性を見出し、挑戦し、結果を出すことはなかなか容易ではない。そういう成長に立ち会うことができるのは教員冥利に尽きる。