ZOKEI賞選抜作品展

アニメーション専攻領域

淵本 宗平

《微温(ぬる)み》

2021年

精通のドロっとした罪悪感を表現したいと思い制作しました。

教員評価

教授

和田 敏克

思春期の微妙な性的成長体験を、生理的な感覚と心象とを交錯させながら、モノクロームの確かな画力で描いた秀作である。モノローグや台詞などを交えたような直接的な体験描写では露骨になりすぎてしまう内容だが、言葉を一切廃し、息づくようなアニメーション表現のみを用いて、どこか後ろめたく、誰しもが秘めているだろう大人への成長過程のある瞬間を、独自の作品として完成させた点は高く評価できる。