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《Trace of the Light (部分)》2014年
解体された家の窓に写真乳剤を塗布 撮影:木暮伸也《Mirrors:鈴木邸玄関の鏡》2017年
使われていた鏡に写真乳剤を塗布 撮影:木暮伸也《Mirrors:姉の手鏡》2017年
使われていた鏡に写真乳剤を塗布 撮影:木暮伸也 -
鈴木のぞみ
Nozomi Suzuki
写真の原理を通して、何気ない日常の事物に潜む潜像のような記憶の可視化を試みています。私たちの周りには光が独り言を囁くように、潜像で満ち溢れていると捉えています。窓ガラスや鏡などの事物に定着された風景や肖像は、事物がかつて在った場所で人知れず形成されていた、事物からのまなざしを可視化したイメージです。写真が直接定着された事物は、それ自体が触覚的な身体のようなものを付与されます。写真は、それを通していまここにはない指示対象を見るものですが、写真それ自体が物理的な事物として存在することで、日常ではとりこぼされてしまうような、ささやかな現象や過ぎ去りゆく時を宙づりにすることができるのではないかと考えています。
2007年 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域卒業
2015年 束京藝術大学大学院芙術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
2018年 東京藝術大学大学院美循研究科先端芸術表現専攻
博士後期謀程在学中
▶︎主な個展
2017年 「Mirrors and Windows」表参道画廊 (東京)
「Monologue of the Light」rin art association (群馬)
2016年 「去りにし日々の光」アンスティチュ・フランセ東京 ギャラリー (東京)
2012年 「透きとおる光、束ねられた光」関井記念館 (埼玉)
▶︎主なグループ展
2017年 「無垢と経験の写真 日本の新進作家vol.14」東京都写真美術館 (東京)
「中之条ビエンナーレ2017」沢渡別邸 (群馬)
2016年 「NEW VISION SAITAMA 5 - 迫り出す身体」埼玉県立近代美術館 (埼玉)
「WALK ON THE SEA - 海の上を歩く」53美術館 (広州、中国)
「現代美術の展望VOCA展2016」上野の森美術館 (東京)
「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD NEW VISIONS #02」G/P gallery Shinonome (東京)
2015年 「アートアワードトーキョー丸の内2015」丸ビル丸キューブ (東京)
「群馬青年ビエンナーレ2015」群馬県立近代美術館 (群馬)