粟野由美 課外活動

サンフランシスコ+エクスプロラトリウム滞在記予告

粟野です。blog上では大変お久しぶり、です。
2009年度後期、3月末日まで、米国サンフランシスコ市にあります科学館、Exploratorium(エクスプロラトリウム)にArtist in residence(滞在研究者・芸術家)として在籍させていただいてきました。
渡米中は毎日朝から晩までエクスプロラトリウムで過ごす夢のような日々でした。
日本との時差(冬時間17時間:夏時間15時間)により昼はオモテで夜中はインターネットで、24時間コミュニケーションしっぱなし、ということもしばしばでしたが。

滞在中は毎週一回、東京にいる学生とskypeでつないでエクスプロラトリウムの実況中継をしながらのゼミナールや、沖啓介先生の授業のスペシャル・エディションでskype授業をしたりしました。遠隔授業の試みとしてはもっとさまざまな実験ができたのじゃないかとは思いますが、展示物を前にノートパソコンに向かってskypeしていると周囲の来場者が興味津々で画面の向こうの東京の学生に話しかけたり、展示物の操作をデモンストレーションしてくれたりして、そんな屈託ないコミュニケーションが愉快でもありました。
私の研究モチーフのひとつに「博物館での情報デザイン」という課題がありますが、ハンズオン展示の殿堂エクスプロラトリウムでは直接対話をとても大事にしています。その課題についてもいろいろと考えを検証する半年間でもありました。
ほかにも毎日毎秒、メディアのみなさんにお話したいことたくさんありすぎて逆に一度もこのブログを書かず、という変なスパイラルに入ってましたので、個人的に連絡をくれた学生さんとのやり取りだけになってしまいました。
楽しみにしててくれた皆さん、ごめんなさい。
帰国後もなかなかまとめに着手できず、あっという間に日々は流れ、報告会を開くタイミングを逸したまま6月も終わりに近づいています。

そろそろ、そろりそろりと、まずはこのブログで少しずつレビューをしていきたいと思います。