About

 人間にとっての色彩は、一義的には視覚的に体感する現象です。「見る」という言葉と「知る」という言葉はいくつかの言語においても連続性、相互作用性を包する一方で、森羅万象の理を解明する行為はExperimetal Philosophy、あるいはNatural Philosophyという言葉が担っていたと言われています。


 この展覧会は、21世紀の芸術家による表現と、20世紀中期に東京藝術大学、女子美術大学で開講、実践された色彩学教育(指導教員:上原之節、小町谷朝生)の記録(注1)で構成されます。東京藝術大学で漆工を学んだ小町谷朝生は観察色彩学を提唱し、表現実験による体験から色彩観を磨く姿勢を促しました。


 現代の表現者たちは、色材、可視域、混色、知覚、クロスモーダルなど基礎的(Fundamental)なコードから見ることへの問いを照り返す科学と美学の迷宮へと鑑賞者をいざないます。


 これらの表現を俯瞰する空間に佇み、芸術家の色彩観を育む色彩学のありように思いを馳せていただく機会となれば幸いです。


注1:このうち現存する推定約3000点について、東京造形大学教育研究助成金(2016-2019年)を受けて、粟野由美(東京造形大学教授)管理のもと、整理が進んでいます。

Event

Akiko_Nakayama

”Alive Painting”


日時:2023年6月24日(土) 18:15-18:45
会場:東京造形大学12号館1階 ZOKEIギャラリー
アーティスト:中山晃子(画家)
事前申込不要・参加費無料
参加ご希望の方は上記の日時に会場にお越しください。

Gallery

実際の展示の様子です。

Movie

本展のサイネージ映像です。

本展の動くポスターです。

グラフィックデザイン:宮前陽(KASUGAMARU)
モーションロゴ:SHANG YINGQI(メディアデザイン専攻領域)
映像編集:山川夏(メディアデザイン専攻領域)

Information

「いろとこころ ~科学と美学が出会う色彩学のありか~」
2023年6月1日(木)-7月4日(火)


開館時間:10:00-16:30(入館は16:00まで)
6月24日(土)は20:00まで、6月25日(日)は18:00まで開館
(入館は閉館の30分前まで)
休館日:日曜、ただし6月11日(日)・6月25日(日)は開館
入館無料


展覧会企画・監修:粟野由美(東京造形大学メディアデザイン専攻領域教授)
協力:東京造形大学メディアデザイン専攻領域
主催:東京造形大学附属美術館


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Access

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東京造形大学附属美術館


〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556〈東京造形大学構内〉
TEL:042-637-8111
https://www.zokei.ac.jp/museum/


JR横浜線相原駅 東口よりスクールバス5分・徒歩15分
※当館には専用駐車場がありませんので、公共交通機関をご利用ください。

本展は感染症予防のための十全な措置を講じて実施いたします。最新の情報は当館ホームページをご確認ください。